ブームに乗って将棋を覚えた方、大勢いらっしゃると思います!
「せっかく将棋を覚えたのに、身近に相手がいない」
「お風呂上りやちょっとしたスキマ時間に将棋を指したい」
「今日は引きこもって将棋で遊んでみようかな……」
そんなときは通信対局ツールを使って対局してみましょう!
スマホやパソコンがあれば、いつでもどこでも将棋が指せますよ。
子どものころは紫煙燻る道場で指さないといけなかったことを思えば、本当にいい時代になりました。(しみじみ)
将棋の楽しみ方別で、おススメ対局ツールを紹介します!
(※各見出しから公式HPに飛べます)
目次
将棋倶楽部24(知名度★★★★★)
こんな方におススメ!
・とにかく真剣に指したい
・プロや奨励会員、AIの将棋を観戦したい
・いわゆる「24のレートは○○」という目安の実力を手に入れたい
おススメできない方
・遊びやゲーム感覚で将棋を楽しみたい
・スマホで将棋を指したい
通称「24」。(読み:にじゅうよん/にーよん)
会員数30万人以上(2018年5月現在)を誇る、日本で最も有名なオンライン将棋道場です。
道場としては「東京道場」「大阪道場」の二つの対局場がありますが、通常は「東京道場」に人が集まります。
近年は24時間ログインできるのですが、2009年までの最高同時入場者数は3千人ほど。
平日夜や土日祝の「東京道場」は満員でログインできないことが多く、「入場」ボタンを連打した思い出があります。
プロや奨励会員・トップアマがネット将棋を指す場合、このサイトを使う場合がほとんどです。サイトの上位層の将棋はいつも観戦者で溢れかえっています。
また、最近はAI(棋力が「電脳」と表示される)と対局することもできます。
人間が簡単に駆逐されていくのを見ると、時代の流れを感じますね。
24へはパソコンからのログインをおススメします。
アプリではプレミアム会員にならない限り1日1局しか指せない上、画面に映る将棋盤が小さくてクリックミスが起きやすいためです。
〇平日の深夜でも1,000人以上が入場しています。
81dojo(知名度★★☆☆☆)
こんな方におススメ!
・将棋で国際交流したい
・漢字が読めない、チェスならわかる
・感想戦や検討を丁寧にやりたい
・ネットでもどうぶつしょうぎを指したい
・秒読みはブザー音より読み上げがいい
・ネットでも反則は即負けにするべきだ
おススメできない方
・どうしても外国語にアレルギー反応がある
・スマホで将棋を指したい
通称「81」(読み:エイティーワン、はちいち、ハチワンなど)。
Speedy 「スピード」
Humane 「人の尊重」
Open 「オープン」
Global 「グローバル」
Innovative 「革新」
頭文字を取って“SHOGI”を理念に掲げる、海外にも門戸を広く開くオンライン道場。2017年には約100か国から、推定5万人が登録しています。
席主は海外普及活動家でもあるHidetchi氏。
youtubeにおいて、英語で将棋解説動画を発信されています。(https://www.youtube.com/user/HIDETCHI)
国別のランキングもあり、どの国のプレイヤーが強いか一目でわかります。
また、検討機能・感想戦機能が充実しているので、オンラインでの検討や指導におススメです。
なお、二歩などの禁じ手を指したら即負けになりますのでご注意ください。
(他のサイトでは禁じ手を受けつけない仕様になっています。)
「24」と同様、スマホ画面に映る盤の大きさの関係上、パソコンからのログインをおススメします。
〇トップ画面で日本語/英語を選択可能です。
将棋ウォーズ(知名度★★★★☆)
こんな方におススメ!
・スマホでサクサク将棋で遊びたい
・「天下一将棋会」が好きだ
・アバターに好きな棋士がいる
・youtuberとして将棋動画を上げたい
おススメできない方
・静かに将棋を指したい
・絶対にyoutubeに棋譜を上げられたくない
通称「ウォーズ」。最も人気のある将棋アプリであることは間違いありません。
無料会員は1日3局まで、「10分切れ負け」「3分切れ負け」「10秒将棋」から選ぶことができます。
CPUとの対局も無制限に行うことができます。(レベルは初級者向け)
youtubeに将棋実況動画を投稿する方は、だいたいウォーズで対局をされています。
運が良ければ(悪ければ?)いつの間にかあなたの将棋がyoutubeデビューしているかもしれません。
(※大抵の投稿者さんは動画を加工して対局相手の名前を伏せていらっしゃいます。)
将棋クエスト(知名度★★★☆☆)
こんな方におススメ!
・静かに将棋を指したい
・スマホでたくさん対局したい
・いろんな戦法の研究用に使いたい
・「ついたて将棋」を遊びたい
おススメできない方
・オンライン対局で免状を取得したい
・切れ負けは嫌だ
通称「クエスト」。こちらも人気のあるアプリです。
僕は静かに対局したいので、そういう方には一押しのアプリです。ウォーズは派手な一方、こちらのアプリは落ち着きがあります。
持ち時間は「10分切れ負け」「5分切れ負け」「2分切れ負け」から選ぶことができます。
人が少ない時間帯はbotと当たることもありますが、対人のみに設定変更も可能です。
ネックなのは切れ負け対局しかないこと。
また、上記1~3のツールは成績に応じて5級~6段の免状を有料で申請できるのですが、クエストは免状申請できまないのでご注意ください。
総括
所感
つらつらと4選をご紹介しましたが、強くなりたい初心者の方には「24」か「81」がおススメです。
アプリは持ち時間が短く、腰を据えて将棋を楽しむには難しいですし、パソコンの方が真剣に考えることができます。(僕だけかも?)
もちろんサクサク指したいエンジョイ勢の方には、「クエスト」や「ウォーズ」は胸を張っておススメできるアプリです。
おススメの新刊・関連棋書
将棋もデジタル化の波に乗り、プロ・アマ共にAIと共同研究し、実戦に臨むことが多くなりました。
血の通っていないAIが発祥の戦型が詳説されています。
相居飛車の各戦型の変遷・基本がわかる本。著者は若くして理事職を務めた上野5段。
かつて「将棋世界」でコラムを担当されており、僕の投稿を載せていただいたのもいい思い出です。(「将棋世界」からもらった図書カード、しまっておいたら無くしてしまったけど……)