新刊のお知らせです。
「奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~」(6/28)
表舞台を夢見て戦う奨励会員にスポットを当てた書籍です。
著者の橋本さんも奨励会を去った「元奨」。
ノンフィクションのリアリティ溢れる息遣いが伝わってくるでしょう。
個人的な話をすると、ありがたいことに僕にはプロ棋士の知人の方が何人かいらっしゃいます。
だけど、僕は彼らがプロになってから知り合いました。
奨励会員の知り合いは、全員退会してしまいました。中には3段で次点を取った人もいます。
隔週の例会の成績が今後にずっと関わってくる、厳しい世界です。
人生と勝負が直結した生き方なので、日々のプレッシャーは計り知れないものだと思います。
藤井7段の考察の記事では、藤井少年に勝てない方が奨励会受験を断念したエピソードを書きました。
かくいう僕も、親の反対で奨励会受験を諦めた過去があります。
「合格したらどんな人生になっていたのかなぁ」なんて、今でもたまに考えてしまいますね。