名人戦、見ごたえのある応酬でしたね。
第6局目(将棋DB2での棋譜はこちら)などはふっくらした将棋で、AIがなければ勝着・敗着がわかりづらい対局になっていたでしょう。封じ手の局面では後手歩切れながら堅さで優り、アマチュアではいわゆる「実戦的に後手勝ちやすい」状況だったと思います。
115手目の取り方が羽生先生の敗着という声が聞かれましたが、いい流れだと思われていた中、玉で取るのはなかなかやりにくかったのでしょうね。
名人戦:佐藤が3連覇 4勝2敗で羽生降す – 毎日新聞 https://t.co/j19ukDxw4z
— 名人戦棋譜速報 (@meijinsen) 2018年6月20日
佐藤名人の疲れ切った表情、戦いの厳しさが伺えます。
両者ともこの2日間で体重が相当落ちているでしょうね。ゆっくり休んでいただきたいと思います。
さて、名人戦に際して僕は結果の予想を立てておりました。
[将棋 名人戦] 「ほぼ全局横歩取り、4-3で羽生先生が名人奪取」を事前に予想していました。後日、理由を記事にしたいと思います。
ただ、羽生先生が先にカド番を迎えたのは意外で、第6局に何を指すか注目しています。
後手番ながら横歩取りになるのではないかと思っています。— つわぶき@全国優勝将棋ブロガー (@tsuwa_chesshogi) 2018年6月4日
「竜王奪取」と書いていますが、名人の誤りです。
横歩が多かったこと以外は予想を外してしまっているので多くは語りませんが、少しだけ。
羽生竜王が勝つと思った理由は、佐藤名人が受けるプレッシャーの大きさが計り知れなかったためです。
- 国民栄誉賞を受賞
- タイトル通算100期を目前
- 史上最大人数6人での名人戦挑戦者決定プレイオフに勝利して挑戦
そんな状況下、周りの人たちがどちらを応援しているか、対局者のお二人は雰囲気を敏感に察知しているはずです。
仮に第7局までもつれ込んだら、応援・経験値の差や、後手番を引くこともあり、危ないことになっていたに違いありません。強い向かい風を受けつつも4-2で防衛を果たした佐藤名人、本当にさすがだと思います。
3段リーグで次点を2回取った際に、フリークラス編入しつつの4段昇段を辞退されたことも思い出しました。
あと、何となく「いつもここから」の菊地秀規さんにむちゃくちゃ似てる気がします。似てない?
羽生先生、佐藤先生の今後のご活躍を祈念いたします。
羽生先生におかれては、まずはabemaTVトーナメントでフィッシャー・タイムでの有利を活かして勝っていただきたいところですね!
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