つわぶき将棋の園

【王位戦】(第1局 感想)豊島8段 vs 菅井王位





王位戦第1局の感想です。(中継サイトはこちら
[関連記事]
>>>【王位戦】(第1局1日目)豊島8段 vs 菅井王位
>>>【王位戦】(第1局2日目昼)豊島8段 vs 菅井王位

菅井王座の56飛から始まった2日目の午後。
豊島8段は劣勢を意識し、粘りの手を続けました。

先手側の有利~十分の範囲内で局面が止まっていたのですが、時間が削られていく豊島8段にミスが出ます。

図は93手目に飛車を詰ませたところ。
ここで豊島8段は73銀として「と金」を払いましたが、ここでは57桂成!や79歩成といった攻めの手を指してみたかったところです。

ここからの局面は先手優勢で進行していきました。




図は108手目、46桂と打ちおろしたところ。

菅井王位は26飛!と玉頭を狙い、これが決め手級の手になりました。
豊島陣は横からの攻めにめっぽう強い一方、縦からの攻めには無防備です。例えば後手が38桂成~47金と攻めると、23飛成!から即詰みの筋が生じてしまいます。

通常「歩越し飛車」は簡単に受けられてしまうのですが、持ち駒のない後手は太刀打ちできません。
その後も菅井王位が緩めず攻め続け、挑戦者を投了に追い込みました。

投了図以下は12玉に13香以下軽易な詰みとなります。
豊島8段としては、1日目の仕掛けに対して誤算があったように思います。
今後の巻き返しに期待したいところですね。

豊島8段は別のタイトル戦でも奪取に王手をかけているところですが、ここでも簡単に終わらずにファンを楽しませてほしいと思います!


<あわせて読みたい>

>>>【エッセイ】観る将必見!いかにも将棋の棋士っぽい!?イケメン棋士5選!【小話あり】
>>>【藤井聡太】増田康宏 六段 vs 藤井聡太 七段 第31期竜王戦決勝トーナメント

>>>カテゴリー「将棋ニュース」
>>>カテゴリー「エッセイ」

 

<考察が役立った方はクリックお願いします!>

お買い物関係