観る将から指す将まで

藤井聡太 七段 vs 木下浩一 七段 第4期叡王戦段位別予選七段戦

 




少し鮮度が落ちましたが、叡王戦(藤井ー木下戦)の考察です。棋譜

木下7段は御年50歳なので、年齢が一回り違う対局カードになりました。

しかしながら、この将棋に終盤は存在したのでしょうか
そう言っていいほど、藤井7段からは居合の達人を想起させられました。

 

なお、前回の叡王戦の記事として井出ー里見全戦も綴っていますので、そちらも併せてどうぞ!
関連記事井出 隼平 四段 対 里見 香奈 女流四冠 第4期叡王戦段位別予選四段戦

 

速攻(22手目:45歩)

後手番の木下7段は雁木(ツノ銀)模様を選択。

一方の藤井7段は、必要最小限の防御から45歩と速攻を仕掛けます。

いかにも現代将棋といった先攻です。

 

45同桂だともちろん46歩なので本譜は45同歩ですが、続く44歩が藤井7段の用意した継続手。

以下52銀と凹んでしまうのはやむを得ないところですが、次に

  • 26飛~36飛~34飛や
  • 歩を持って36歩~35歩

といった攻め筋が生まれます。

 

先手の囲いも弱いので、カウンターは気にしなければいけませんが、後手としても一気に悪形を強いられたところ。

難しい形勢ですが、先手が主張を通した格好だと思います。




十八番の展開(40手目:38歩への応手)

藤井7段は前述の34飛を実現させますが、3筋に後手の歩がなくなったため、直後に38歩のカウンターが生じました。

 

しかし、当然藤井7段はこの手も読み筋。

ここで痛烈な返し技があり、何と将棋が終わってしまいました。

38歩以下、16歩! 39歩成 17桂 62銀 25桂!!

なんと桂馬のタダ捨てです。恐ろしいほどの軽快な攻めですね。

さらに驚くべきことに、この桂馬と飛車、そして77にいる角だけで後手陣が崩壊してしまいます

 

以下、25同桂 32飛成 同玉 43歩成 同玉 11角成と進みます。

後手陣の右辺は、皮肉にもただの壁に成り下がっています

先手の攻めは若干切れそうな気もしなくもないですが、11の馬はもちろん56の銀が働いてきますし、4筋に歩が打てることを加味すれば、最低限の駒は揃っているといえそうです。

 

それにしても、端歩を突いて、桂の2段活用で一瞬で終わってしまうとは…

将棋の怖さを垣間見ました。




鮮やかすぎる投了図(63手目:26歩まで)

図は26歩と打ったところ。

ここで後手投了となりました。

 

以下26同玉27歩と打てば、以下は軽易な詰め上がりとなります。

 

凄まじい強さを見せ、一瞬で終盤を終わらせた藤井7段。

8/24の里見女流4冠との棋聖戦もぜひ期待したいと思います!
関連記事(小話あり)里見香奈女流が棋聖戦で初戦突破、2回戦で藤井聡太7段と対局決定!

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