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【羽生善治】豊島将之 八段 vs 羽生善治 棋聖 第89期棋聖戦五番勝負 第3局

2018/07/11
 
この記事を書いている人 - WRITER -
つわぶき
アマチュアの将棋愛好家で、バランス重視の振り飛車党。最高R2511。
高校時代には仲間にも恵まれ、全国大会団体戦で優勝しました。

将棋の普及にも興味があり、子ども将棋教室を何度も開催。
指導対局はもちろん、ときには駒の動かし方をレクチャーすることもあります。

これまで海外20か国以上を訪問。滞在先で将棋の普及やチェスの対局を楽しんでいます。

普段は当ブログでプロの対局解説や、棋界情報などを発信しているので、ぜひ覗いてください。twitter(@tsuwa_chesshogi)もやってます!

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棋聖戦第3局のハイライトです。(将棋DBの棋譜はこちら
1-1で迎えた第3局。5番勝負の天王山、負けたらカド番になってしまうので、大きな勝負に当たりますね。

棋聖の袖飛車(4手目:72飛)

名人戦第6局でも見せた「袖飛車」をここでも採用。
(関連記事:【羽生善治】佐藤天彦名人が羽生善治竜王を4勝2敗で下し、名人防衛

好奇心を基に戦術を選ぶ羽生先生、このタイミングで試してみたいことがあったのだと推察します。

「観る将」で将棋初心者の方に解説すると、この飛車は7筋の歩交換を狙っているので、先手から角筋を通す76歩が指しにくくなっています。
角を抑え込む狙いを含みにしている手。

ちなみにAIではこの局面の評価値は先手の+200前後。
飛車を振った場合の評価値と似通っているので、AIは純粋な居飛車を推奨しているのでしょうね。

挑戦者、ペースを握る(37手目:15歩)

端からの攻めで、挑戦者がリードを奪いました。
15同歩同香は68角成から2枚替えがあるのですが、15同歩に77銀とかわす手が飛車に当たり、手番を握りながら銀を角筋からそらすことができます。

こういった展開は、羽生先生が直前に指した76歩同歩同飛に替えて、35歩と指せば防げたことで、こうなるとひねり飛車の亜種という感じ。
これなら僕も後手を持ってみたいのですが、なぜ敢えて駒損の手順に踏み込んだのかよくわかりません。



1分将棋の中のチャンスボール(107手目:15竜)

羽生先生も簡単には土俵を割らず、「21」「31」に歩を打って粘ります。
一般的に、駒は低いところにあるほど隙がなく堅くなるので、粘りに利いてくるのです。

さて、45馬に竜を逃げてぶつけたところですが、ここで馬を逃げずに65桂打!とすれば互角の流れに引き戻せたと思います。
角が逃げればベタっと57銀や49銀が受けにくい。また、79歩成などの軽い軽手が激痛になります。

本譜は36馬と進み、先手の堅陣が活きる展開となりました。

最後のお願い(142手目:66角成)

王手ラッシュの最中繰り出された手。「何で取っても同じ」と思うと大変なことになります
本譜の66同玉が必然手。同銀や同歩だと78飛から詰まされてしまいます。

66同玉に55龍同玉で、玉が天王山まで進んだところで羽生先生の投了となりました。

これで豊島先生が初タイトルに王手をかけました。
しかし正念場はここから。仮に第4局で2-2となると、ベテランの羽生先生の経験値が大きい気がします。

豊島先生の初タイトルか、羽生先生のタイトル100期達成か。
どちらも魅力的なので引き続き見守りたいと思います!

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